皆様もコマンドレットを利用して、Windows Azure Platformの各動作を自動化しているだろうか。まだ使っていない方は、以下のサイトからダウンロードして実際に触ってみることをお勧めする。Affinity Groupの設定、ホスティッドサービスの設定、証明書の設定等々、様々な操作をコマンドラインで実行できるため、運用の自動化には欠かせないツールだと言えるだろう。
- MSDN Archive > Windows Azure Service Management CmdLets
非常に便利なツールなのだが、「64bit版OSにインストールする場合、スクリプトを修正しないとインストールが失敗する」という問題がある。今回はこちらの回避方法について紹介する。
64bit版OSの場合に発生する問題
コマンドレットをインストールする場合、「MSDN Archive > Windows Azure Service Management CmdLets」からWASMCmdlets.Setup.exeを取得して実行すると、デフォルト設定の場合は「C:\WASMCmdlets\」フォルダが作成される。セットアップを完了させるには「C:\WASMCmdlets\startHere.cmd」を実行する必要があるが、64bit版OSの場合は「Operating System Not Supported.」というエラーメッセージが表示される。
対応方法の概要
実は対応方法は存在し、付録 C: 64 ビット環境での Windows Azure Service Management コマンドレットの使用 を参照すれば、本問題には対応可能だ。しかし、当該ページには以下の問題がある。
- スクリプトが3個提示されているが、ファイル名と配置場所が不明
- スクリプトの中身が間違っている
- スクリプトの実行方法が記述されていない
次に、これらの問題についての対応方法を紹介する。
対応方法の手順
対応手順を紹介する
スクリプトファイルの作成
まず、付録 C: 64 ビット環境での Windows Azure Service Management コマンドレットの使用 からスクリプトをコピーし、以下の画像例に従ってスクリプトファイルを作成する必要がある。
「C:\WASMCmdlets\setup\scripts\tasks」フォルダの直下に、以下3つのファイルを新規に作成する。
スクリプトファイルの修正
次に、スクリプトファイルを修正する。それぞれの修正ポイントを画像で紹介する。
- build-x86.cmd
- installPSSnapIn-x86.cmd
- uninstallPSSnapIn-x86.bat
スクリプトファイルの実行
スクリプトファイルは管理者権限で実行する必要がある*1。コマンドラインを管理者モードで実行し、以下のコマンドを実行する。
cd C:\WASMCmdlets\setup\scripts\tasks @REM インストール時 build-x86.cmd installPSSnapIn-x86.cmd @REM アンインストール時 uninstallPSSnapIn-x86.bat
以上でインストールは完了するはずだ。
参考サイト
- 付録 C: 64 ビット環境での Windows Azure Service Management コマンドレットの使用