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Power BI 向けの組織アカウントをお手軽に作ってみる

Stream Analytics の出力先に Power BI が指定可能になってしばらく経った。リアルタイム分析*1を行う場合、Power BI は非常に有力な機能であり、当ブログでも以下のように機能を紹介してきた。

今回は Power BI を利用する際にちょっとハマる出来事について紹介したい。

Stream Analytics の出力先に Power BI を指定すると認証に失敗する?

管理ポータルから Stream Analyics のインスタンスを選択し、「出力の追加」をを指定すると Power BI(プレビュー)が選択できる。
こちらを選択した後、アカウント選択が可能だが、「既存の Microsoft Power BI ユーザ」を選択して xxxx@hotmail.com の様な Microsoft アカウント を入力すると以下のようにエラーになる。
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こちらの原因は Power BI 側の承認は組織アカウントのみをサポートしている点だ。組織アカウントと Microsoft アカウントの差異については以下の記事を参考にしてほしい。

お手軽に組織アカウントを作るには?

オンプレミス側に Active Directory サーバを作成し、ディレクトリ同期機能を使って Azure Active Directory にアカウント同期をするといった処理を行えばもちろん組織アカウントの作成は可能だが、そんなにメンドクサイことはしたくない場合も多いだろう(特に検証時)。

その場合、既存の Azure Active Directoryディレクトリに対し、直にユーザを作成する方法があげられる。以下のように、ソースが Microsoft アカウント でなく Microsoft Azure Active Directory ならば Power BI 側でアカウント作成が可能だ。
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「ユーザーの追加」ボタンを押下し、以下のように「組織内の新しいユーザー」を作成する。
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ウィザードに従ってアカウントの作成後、再度 Stream Analytics の「出力の追加」先で「新規ユーザー」を指定し、作成した組織アカウントでログインを実施する(例:"user name"@"directory name".onmicrosoft.com
)。
設定が完了すると、以下のように「種類」が Power BI の出力先が作成される。
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*1:数分程度の誤差は生じる