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32bit OSでWindows AzureのIntelliTrace機能を利用する場合の注意点

皆様、Windows7が広まる昨今だが、32bit OSを今も使い続けているだろうか。今回は、そんな古いマシンを未だに愛してやまない人々に降りかかる災難について紹介したい。

Windows Azureポータルサイト上で利用できるデバッグ機能 IntelliTrace

さて、つい先々月(2010年6月)に公開されたAzure SDK 1.2から追加された機能に、クラウド内で実行しているサービスのIntelliTrace機能が存在する。当該機能を利用することで、クラウドサービス内で発生した障害を詳細に知ることができる*1


IntelliTrace機能について詳細に知りたい方は、[連載]Visual Studioデバッグ手法 > 第2回 Visual Studio 2010の新機能「IntelliTrace」を参照していただきたい。

32bit OSを利用した場合に降りかかる問題

デバッグの強力な手助けとなるIntelliTrace機能だが、ちょっとした問題がある。「32 bit OSを利用している場合、Azureを対象としたIntelliTrace機能が有効にならない」という問題だ。
Windows Azureのファブリックコントローラが割り当てるOSイメージは64bit OSであるため、同問題が起きたらしい。「Enable IntelliTrace for .NET 4 roles」が無効になっているのが分かるだろう。

本障害は既知の問題であり、「マイクロソフト サポート オンライン > The Intellitrace feature in Visual Studio 2010 does not work correctly」で報告されている。
障害に関するパッチは「MSDN Code Gallery > KB983301 - Intellitrace hotfix to address issues outlined in Cloud Tools」で公開されている。同パッチを当てることで、32bit OSでもAzure SDK 1.2のIntelliTrace機能を利用することができる。

*1:Visual Studio 2010 Ultimateでないと利用できないのが玉に傷だが…(汗